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SUKEBE!



日本語の特徴である等時拍音は、
日本語でロックをやろうとする者にとって大きな壁だった。

言うまでもなく、日本語は英語とはどうしてもリズムや仕組みが違うため、
そのまま同じ様にやろうとすると野暮ったくなってしまうからだ
(七五調はエイトビートに乗りにくいんですね)。

そこで、意図的に崩した言い方をすることによって
日本語詞でありながらもエイトビートその他の
輸入したビートにハメる方法をとったアーティストがいた
(その一方で日本語の音を活かしたケースも当然あるんだけど、
それはまた別の機会にでも)。

そうすることによって、
日本語のロックの可能性は飛躍的に広がることになる。
最近はもう珍しくも何ともなくないけれど、
そうなったのも、佐野元春や矢沢永吉などの
クールな歌い回しに拘るアーティストの挑戦の賜物。

中でも最も果敢に挑み、かつ成功させた一人が桑田佳祐。
KUWATA BANDでの"スキップ・ビート"は
彼のテクニックがわかりやすく現れている一曲だ
(しかも、この曲はヒットしたというところが意味が大きい)。
この曲ではただ単に英語的に歌うだけでなく、
サビの「Skipped beat」の日本語空耳も洒脱。



これを、今を時めくSuperflyがカバーしていて、こっちもなかなか良い。
Superflyは個人的には総合的に見ると2009年のベストアーティストなので、
多少以上にひいき目に見ているところもあるとは思うんだけど、
それを考慮したとしてもこのカバーはオススメ。
by taku_yoshioka | 2010-01-17 02:23 | music

Ok, it's the stylish century


by takuyoshioka