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切なくよみがえる デジャブの香り(~Midnight Dejavu~色彩のブルース/EGO-WRAPPIN')

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去る12月23日、鴬谷は東京キネマ倶楽部で開催された
EGO-WRAPPIN'のMidnight Dejavuに行ってきたのですが、
2009年を締めくくるライブとして大満足のものでした
(何なら、今までのEGO-WRAPPIN'のライブで一番楽しかったくらい)。

今回凄く良かったのがカバー曲の数々。
今やキネマでの定番となった"買物ブギ"や"WORK SONG"に始まり、
四分の一から三分の一くらいはカバーだっただったように思う
(もしそうではなかったのならそれだけ記憶に残ったってことかな)。
こういう選曲はキネマ倶楽部ならではで、凄く雰囲気にも合っていて良い。
歌謡曲カバーだけでライブやって欲しいくらいです。

同じくカバー曲構成だった、ゲストの二階堂和美と中納良恵のセッションは
食べ合わせの良い珍味みたいなもので、
ハーモニーの巧さというようなテクニカルな面よりは
双方が個性的ながらも互いの魅力を潰し合うことなく
クセになる味を出していたという印象。
それでザ・ピーナッツのカバーをやっちゃったりするんだから
好き者にはたまらない組み合わせでした。

もちろんオリジナル曲も間違いのないパフォーマンス。
"Room#1102"や"GIGOLO"はキネマでしかあまりやらなくなったけど、
それだけドハマりだってことの裏付けでもある。
この日ばかりは"くちばしにチェリー"よりも個人的には待ってる曲です。
春先に観に行ったアルバムのツアーでは迫力不足が否めなかった
"雨のdubism"も今回は4管編成で厚みが増していてよかった。
やっぱりああいう曲はホーンの数での勝負はある程度はしていかないと。
そして、クライマックスで"サイコアナルシス"のイントロがかかると同時に
観客が一気に前方へと押し寄せていく様子は
後方から遠巻きに見ていても一種のカタルシスを感じるほどの爽快感
(今回は一貫してステージからすこし離れて観ていたんです)。

新曲はオルタナ色は薄く、ラテン(キューバン~ジャマイカン)のノリが強かった。
詰まるところ、少し前の作品によく似ている。
とは言え、アルバムの作風が一辺倒ということはないだろうし、
おそらくは"EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX"における
"雨のdubism"のような位置づけになるんじゃないかと勝手に予想。

という訳で、本当に盛りだくさんで楽しかったライブ。
来年はキネマでの開催が10周年ということもあり、是非参加したいです。

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・セットリスト

1.WIGGLE TAIL

2.(新曲)

3.Nervous Breakdown

4.Room #1102

5.WORK SONG ※

6.買物ブギ ※

7.GIGOLO

8.老いぼれ犬のセレナーデ

9.だるい

10.チェルシーはうわの空

11.UP & DOWN ※

12.浮気なあいつ ※

13.月影のナポリ ※

14.Truly ※

15.a love song

16.The Ruling Class ※

17.色彩のブルース

18.(新曲)

19.サイコアナルシス

20.くちばしにチェリー
<アンコール>

1.Ain't Misbehavin' ※

2.雨のdubism

3.Wherever You May Be

※カバー
by taku_yoshioka | 2009-12-29 00:18 | music

Ok, it's the stylish century


by takuyoshioka