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two horsepower

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スタジオジブリ特集と言うことで、"CUT"の12月号を買いました。

思えば前回"CUT"を買ったのも宮崎駿のインタビューが掲載された号だった。
その号では"崖の上のポニョ"について核心部まで話していて、
それを読んだことでわかったこともたくさんあったから、今回も買ってみた。
今号は再録と新録をあわせて三つのインタビューを掲載。

まずは「宮崎駿、宮崎駿の10本を語る」。
これはイギリスの映画誌"EMPIRE"のインタビュー記事の日本語訳で、
タイトル通り宮崎駿が自身の作品("ナウシカ"から"ポニョ"まで)について
制作時の状況や動機について話してます。
ところどころ種明かし的な発言もあって気付かされたり。

二つ目が「鈴木敏夫、ジブリとは何かを語る」で、今回唯一の完全な新録。
かれはプロデューサーという立場だから当たり前なんだけど、
宮崎駿とは全然違う視点からジブリのこれまでについて話してます。
乱暴かつ端的に言うと、会社としてのジブリについてって感じで、
内容について語ることはあまりなく、いかに人に届けるかにフォーカスしてる。
これは、あまり期待してなかったけど結構面白かった。
宮崎駿だったら絶対言わない裏話もあったりで。

そして最後に来るのが「宮崎駿40000字インタビュー」。
これは"SIGHT"誌ののインタビュー記事の再録とのことで、作品的には"もののけ姫"まで。
40000字(!)というボリュームもあって、これが一番読み応えあるかな。
マンガ版"ナウシカ"の話もあれば、宮崎駿の思想についての話もあるし、
"もののけ姫"までを総ざらいしつつ、ここでも当時の心境についても触れてる。

これらのインタビューを読んで改めて思うのは、宮崎駿作品の「説明」の少なさ
(記事内でも言及されているんだけど、その少なさは意図的だったりする)。
その分、こういった記事や特集番組なんかが補完する機能を持つから、
ついつい読んだり観たりしちゃうんだよなー。
by taku_yoshioka | 2009-11-30 23:40 | book

Ok, it's the stylish century


by takuyoshioka