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その鳥は捕まっても逃げないよ 初めからそらで歌えたメロディー(Welcome To The Albatrus/(仮)ALBATRUS)

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時は来た。ついに信天翁が大きく羽ばたく。

関東と沖縄に分かれて生活しているバンドメンバーが昨年の夏と秋に集合し行われた、
全2回の濃密なレコーディングを経て産み落とされた(仮)ALBATRUS待望の1stアルバムは、
土や風、そして太陽や海といった、自然のパワーと匂いに満ちた素晴らしい一枚となった。
これも、沖縄という地での録音が成しえたマジックか。

自己紹介的なナンバー"Welcome To The Albatrus"は、
聴くたびに我々を5人の作り出す珠玉の音楽空間に招き入れてくれるだろう。
"All Blues"に"コーヒー・ルンバ"のカバー曲のアレンジとチョイスも秀逸。
昨年の震災以降、様々な物事が揺らぎ続けるこの世の中にあって、
"祝島帰り"や"1/470 Party People"の持つメッセージは間違いなく必要だし、
一方で"Feel So Good"なビートにまかせて身体を揺らすこともまた必要だ。
要所を締める"ミエナイチカラ"と"ジプシーソング"に関しては、
また新たなクラシックが生まれたと言わずして何と言おうか。

4度のマスタリングを経た末に最初の状態に戻ったというミックスからは「生」のバイブスが溢れ、
目の前で行われているセッションを聴いているかのような臨場感。
これは凄く良い選択だったと思う。シンプルに良いものは、シンプルに聴かせるべきという好例。

2012年上半期の代表作。
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by taku_yoshioka | 2012-06-13 00:45 | music

なんだって、新鮮で手つかずの野生の生が一番ヤヴァイんだ(1/470 Party People/(仮)ALBATRUS)



三宅洋平が提示した強烈な改革案。

一人が変わることで社会はどう変わる(可能性がある)のか。
経済や政治に与える影響はどれほどの規模なのか。
革命を謳いながらもあえて「金」をキーワードにすることで、
一定のリアリティを持たせることに成功している。

そして、単純にポエトリーリーディングとしてもかなり優秀な作品。
間断なく紡がれていく言葉の波は、身を任せて飲み込まれるてしまうも爽快な程に力がある。

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by taku_yoshioka | 2012-06-09 02:45 | music

全てが飽和したこの街で学んだことは 調和 is power(Tokyo Times/cro-magnon feat. 三宅洋平)



Tokyo Times - cro-magnon feat. 三宅洋平

東京タイムス
数えれば15歳からの
5年の青春と、戦場の犬のDECADE
何を恐れてるんだって 自分を鼓舞して進んで来た
全部鬼通し 分かってたって赤5萬切ってさ
桜吹雪きの中 死守する最前線 フロントライン MAINTHEME MAINLINE
飛び降りる其の時の肝心要はいっつも俺
ビビってた それから鬼の仮面をつけて舞台に飛び降りた
尖りたくて尖って来たわけじゃないんだ
こうしか生きられなかったんだ 選択の余地なし
自分の中の何かに突き上げられて
泪目でカツアゲ断って中坊にボコられる小学生
子供の身体のまま大人になった女 なんかの漫画に在った

成りたいものがあったんじゃない
成りたくないものが在っただけなんだ

東京タイムス
あれから何年経った?
壮絶な無駄を繰り返し僕たちは真実に近づいていく
合理・非合理だけじゃ片付く筈も無く
広大な白紙の世界に面と向かわなくてはならない時もある
顔背けたくなるような何かにこそ 君のスピリットを呼び覚ます声が宿っている
一番勇気が要るのは最初の船出・漕ぎ出す瞬間だ
ちゃんとのっけてるかい? 左肩に精霊 右肩にルシファー
戯れて 黄昏れて 彷徨う この街の アースダイバー 
一歩踏み出したらこっちの勝ちだ
なんてほど甘くはないな
何度も忘れそうになる信念を辿る
負け癖ついたらその病、今日を克つことだけが薬なんだ
それで人生 五分五分なら 上等だ
渡り付けてこうぜ この世界と夢とを サヴァイヴァーの EYE OF THE TIGER
バベルの塔を築く歯車になるのはお断りだが
スピリチュアルな何かを築く礎になれるのなら
レゴのブロックにだってなるよ

天から築かれたものが地上に到達し
地上から築かれたものが天に触れる時
僕らの未来は始まるだろう

ROCK IS MY LIFE,
PUNK IS MY ATTITUDE
FUNKNESS IS MY SOLUTION,
OH PSYCHEDELIC REVOLUTION
SOUL IS MY SISTER,
AND BLUES IS MY BROTHER
AND ROCK IS MY LIFE!

FOR WHAT!?

"I DON'T KNOW"

東京タイムス 文化の最前線 MAINLINE MAINTHEME
圧倒的なサイズだ メガシティ
人間をちっぽけなものにするには充分だ
東京をみつけに円の中心までやってきたのに
探して居るものからどんどん遠ざかって行くようだ
欲の結晶から成る鍾乳洞 重力に逆らって聳える逆賊の塔
此の街はまるでトリックアート 
上と下 大と小 がコンガラガって来るよ
水が上に流れた 金が天から降って来た
天地善悪無用〃

物憂い午後にDJは独り開店前のブースにたった
橙色の太陽が窓から覗き始める頃 針先から伸びる陰影は深さを増して歩を進める
東京タイムス 1000万の思惑を映した陽が沈む
夜の帳が降りる頃に詩人は明滅する街へと消え行く
愛憎入り雑じる顔を背け続けたその円の中心へと

全てが飽和したこの街で学んだことは 
調和 is power

世界よりも先に人は一足先に陰陽が統合したケイオスの世界に足を踏み入れることが出来る
天地創造 泥のようなエネルギーのぶつかり合う精神の世界
そこでは何も定まらぬことだけが定まっていて
しかし全ての矛盾を孕んで一瞬一瞬が奇跡の
バランスを織りなしたり崩したりを繰り返す絶妙のバランス

東京タイムス
あなたは地図も持たずに夜の東京を歩いたことがあるかい?

思い出すのは昨夜のセッション 俺たちの溜り場 桜坂の皆の部屋
グルーブを+た×た また+し×た 最後にそれを人数で÷った
刹那刹那を生きてるようで地続きの永遠を生きて居るんだ 大丈夫 俺たちはまた還って来れる

ROCK IS MY LIFE,
PUNK IS MY ATTITUDE
FUNKNESS IS MY SOLUTION,
OH PSYCHEDELIC REVOLUTION
SOUL IS MY SISTER,
AND BLUES IS MY BROTHER
AND ROCK IS MY LIFE!

FOR WHAT!?

"I DON'T KNOW"

—――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

人生の羅針盤になる曲というのが、ライフステージのそれぞれの局面にある。
BGMよりはずっと確かに、主題歌ほどは大仰でなく、心の中で響くような歌が。

今の自分にとっては、この"Tokyo Times"がそれにあたる。
三宅洋平は東京で過ごしたそれまでの人生を振り返り、
静かに、それでいて力強く言葉を紡いでいく中で目立つのは、
次の段階へ向けて「区切り」を感じさせるフレーズだ。

そして、三宅洋平が震災の影響による沖縄への移住を選択したことで、
"Tokyo Times"は図らずも東京への「別れ」を告げる意味合いも持った。
再びその意味が変わるときも来るのだろうか。

この曲は、明確で力強いメッセージが込められている訳ではないかもしれない。
むしろ、迷いや恐れ、東京への違和感のような曖昧な感情な滲み出ている。
それこそが、この街のテーマとして相応しい。そう思う。
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by taku_yoshioka | 2012-05-20 22:32 | music

グルーブを+た×た また+し×た 最後にそれを人数で÷た(Tokyo Times/cro-magnon feat. 三宅洋平)

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三宅洋平が、吉祥寺に帰ってきた。

昨年の震災発生から程なくして、放射能への不安などから沖縄へと生活の拠点を移動。
その後も沖縄や九州、西日本を中心としたライブ出演を続けていたため、
約1年以上の間ホームタウンから離れた暮らしを続けていたあの男が、
去る4/27(金)の夜に開催された"Seven Steps To Heaven"への出演にて「帰還」を果たしたのだ。

さて、本題である(仮)ALBATRUSのライブについて記す前に、まずはその他の出演者について少し話をしておきたい。
この日はGW初日の前夜ということもあってか客足も上々で、オープン直後から非常に良い雰囲気。
DJ MKYを始めとするDJ陣の確かな選曲は会場内の装飾とあいまって心地よい宇宙空間を作り出していたし、
バンド陣も前座と言うことはとても出来ない程にスキルフル。非常に心地よく踊ることが出来た。

ライブの1組目のJiveRecOrderは4人組のインストバンド。
かつてはnbsa+×÷にも出演していただけあり、吉祥寺のオーディエンスにも認知されていたようだった。
前のDJからのグルーブをバッチリ引き継いで演奏に入ってくれたのは地味な点ながら好印象。

2組目は10人以上の大所帯で、WARPのステージを文字通り占拠したTRIAL PRODUCTION。
寡聞にしてこのイベントまで名前も知らなかったのだが、1994年からキャリアをスタートしているバンドとのこと。
それを知ってから演奏の様子を思い返すと、
ベテランであることを感じさせないエネルギッシュなプレイには改めて驚くばかり。

そんな中、期待と熱量、グルーブとアルコールで高まりきった吉祥寺WARP。
丑三つ時も過ぎた午前4時前、信天翁達はその姿を現した。
今回は、事前にアナウンスされていた三宅洋平、小林眞樹、越野竜太に加えて、
前日に急遽参加が決まった元晴を加えた4人編成。
フロアは当然パンパンだ。

この日を待ち焦がれた観客から「おかえり」の声が飛び交う中、
「むしろこっちが『めんそーれ』だよ!いつでもようこそ!」と返す三宅洋平。
察しの良い方ならこのやり取りだけでお分かりいただけるだろうが、この時点で最高のバイブス。
お互いがこの地で再開することを待っていたのだ。

その『ようこそ』の気持ちも込められていたかのような"Welcome To The Albatrus"や、
ここ1年の原発問題とも関わる"祝島帰り"など、
ライブ前半は5/30にリリースを控えるアルバム収録曲による構成。
今更言うまでもないことかもしれないが、アルバムの出来は相当期待して良さそうだ。

中盤、和やかなMCの中「東京で"Tokyo Times"って流れだっけ?」との半ば強引な、
それでいてシンプルに心がかきたてられる前フリから入ったのは"Tokyo Times"。
最近の定番ナンバーであり、タイトルに冠された東京以外の地で演奏されることも多い一曲だが、
CD化されたネパールでのライブやweb上にアップされた映像や音源で聴く限りでは、
その時々で変化と進化を見せる凄く不思議な曲なのだ。

ポエトリーリーディングの特性もあるのかもしれないが、この曲で三宅洋平が紡いでいく言葉の力は、
披露される場所、四季や時間帯、シチュエーションなどで大きく変わる。
基本的なリリックはほぼ同じでありつつも、所々にインプロビゼーションを織り交ぜ、
対話するように、訴えるように放たれる言葉達は、実に様々な表情を見せる。

要するに何が言いたいかというと、吉祥寺の夜の空気を吸い込んだ"TOKYO TIMES"は、
自分が今までに耳にした中でも過去最高のものだったということだ。
これを聴いてしまうと音源では物足りないくらいで、
次のライブでも是非聴きたいし、そのときがくるのが待ち遠しい。
(一応断っておくと、cro-magnonとのセッションで作られた音源の出来が不満なのではない。
むしろ、関連作品の中ではかなり好きな一曲だが、それ以上にライブが素晴らしすぎる。)

音と言葉を放射しながら、大きな目で客席の一人ひとりを見つめ、時には長髪を振り乱し、
熱く優しくユーモラスに躍動する三宅洋平には、どこまでも着いていきたくなる。
人の力で人は動く。人の力で人は変わる。
そんなことを心の底から信じさせてくれる人物だと思う。

この最高のライブのクライマックスに控えていたのは、幾度となく吉祥寺の夜を揺らした往年のナンバー。
まずは、ソロでの『中積み期間』でもよく演奏されていた"意識の大陸"。
ここで、客席にいた柿沼和成がステージに上がり、客席からはどよめきにも似た歓声。
素晴らしい一夜は犬達の邂逅をも実現させてしまったのだ。

最早収集不可能に近い状態になったフロアで"手芽口土"が始まると、
ただでさえ込み合った人並みがステージへとぐっと押し寄せる。
集まった皆が一つになり、手を上げ、音を鳴らし、大合唱。
吉祥寺で生まれ、吉祥寺で育ったアンセムが、吉祥寺に帰ってきた瞬間だった。

かくして、待望の凱旋ライブは大盛り上がりのうちに終わりを告げた。
そして、その興奮も冷めやらぬ中、もう一人の主役であるMasa a.k.a Conomarkが
グルーブのバトンを受け取りパーティーの幕引きに入る。最後まで抜かりのない一夜だ。
心地よい疲れと共に外に出ると、武蔵野の夜は明けていた。

新たなスタートとなるアルバムのリリースを前にして、
吉祥寺の地でのライブを観られたこととは本当に幸運だと思う。
何度でも言うが、最高だった。

最後に、ゲストミュージシャンとして、あのマイルス・デイヴィスもこの夜訪れていたことを追記しておく。
何のことやら、といった感じかもしれないが、ただ一つ言えるのは、あの夜たしかにマイルスはいた。
運がよければ、三宅洋平や(仮)ALBATRUSのライブに足を運んだときに、出会えるかもしれない。
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by taku_yoshioka | 2012-05-02 00:11 | music

神も悪魔も笑いかけてくるような あんまり真っ向から自由なマラドーナ(Diego Express/犬式)

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三宅洋平のLIVEを記録する、Music Journeyシリーズの第2弾。
下北沢のこじんまりとしたレストランでの公演を収録した前作から一気に飛躍し、
舞台は海を越えネパールはカトマンズへ。
果たして、現地のバイブレーションもパッケージされた素晴らしい一枚に仕上がった。

3/11の大地震の直前にネパールを訪れた三宅洋平とPeace-K。
二人は、異国の地にて物怖じすることなく日本と同じパフォーマンスを見せるどころか、
日本以上に「ホーム」の空気を作り出すことに成功し、完全に場の空気を掌握する。
英語でのアジテートも交えつつカトマンズの観衆の心を掴み、
かといって、変にその場に合わせた英語詞の歌に頼ることなく、
犬式時代から歌い続けている定番曲で真っ向勝負。
陳腐な感想になるのを覚悟であえて書かせて頂くと、
音楽が言葉の壁を越える瞬間を何度も体感できて痛快だ。

前作同様、生ならではの面白さも感じられる内容となっており、
最近のライブでは定番となっている"Diego Express"でのMC
(W杯でのマラドーナの例のゴールにまつわる話)もしっかり収録。
随所で披露されるインプロビゼーションでは、
勢いとテクニックが融合して爆発する。
またもや公開録音で弦が切れたのはある種の奇跡か。

同梱されているDVDでは三宅洋平自身によるナレーションとともに
ネパールでの楽しげな二人の姿を収録。こちらもほっこり。
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by taku_yoshioka | 2011-12-25 23:59 | music

体が動けば心は動き出す 心が動けば体は動き出す(三宅洋平/手芽口土)

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犬式のフロントマンだった三宅洋平が
バンド解散後の修行期間に行ってきたソロライブの中から、
2009年3月に下北沢のヘンプレストラン麻にて行われた
シークレットライブの様子をパッケージ。
2011年8月現在、(仮)ALBATRUSの音源はまだリリースされていないので、
この作品が今のところの最新作ということになる。

ソロライブとは言え、活動休止直後ということもあって
実質犬式のベスト盤的な選曲。
前半こそゆったりとスタートするが、
弦を張り替えてからの流れとバイブスの高まりは怒涛の一言に尽きる。

犬式関連作品唯一のライブ盤として臨場感は存分に感じられ、
広くはないであろう会場での観客との距離の近さや
三宅洋平が醸し出す暖かいオーラと緊張感を堪能することが出来る一枚。

10月末にリリース予定の第2弾も楽しみです。
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by taku_yoshioka | 2011-09-06 00:02 | music

手から手へ 口から口へ(犬式/手芽口土)

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革新派異端集団が完成させた3rdフルアルバム。
残念ながら犬式としては最後のアルバムになってしまったが、
締めくくりの作品に相応しい完成度である。

まず感じるのがライブ感の強さ。
アコースティックな音色も織り交ぜながら展開される楽曲は、
スタジオ録音ながらも全作品中屈指の生々しさと臨場感。
無駄のないシンプルな音作りながらも骨太だ。

本作の大きな魅力のとなっているもう一つのポイントは、
全トラックが連作であるともいえるほどの連続性。
特に"Beginning of the WW2 with DEVIL"から"貝殻模様"までの中盤~終盤は
トラックこそ分かれているものの、絵巻のように間断なく連なり
一つのチャプターを形成している。
そして、終盤ではインスト曲も増え、徐々に言葉数が少なくなり―。

ストーンした先に最後の砦として待ち受けているのは
長尺のファンキー・ナンバー"volar"。
ギターが響くイントロを誘い水にして、溜めに溜めたエネルギーを一気に解放。
最高に気持ちいい。

最後になるが、序盤のクライマックスでもある"手芽口土"の
「体が動けば心は動き出す 心が動けば体は動き出す」は、
犬式が演ってきた音楽を端的に表している非常に良いライン。
三宅洋平の言葉が心を、バンドが繰り出すサウンドが体を、
相乗効果的に容赦なく揺さぶるのが犬式の踊らせ方だ。

願わくば、一度でいいからライブを生で観たかった。
それだけが悔やまれる。
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by taku_yoshioka | 2011-05-29 21:48 | music

形を超えたところで マラドーナの六人抜き(diego express/犬式)

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濃密かつ斬新な日本語でのレゲエスタイルを提示した前々作、
これでもかという程に色とりどりのマテリアルを詰め込んだ前作を経て、
いい意味で力が抜けた出来に仕上がった2ndフルアルバム。

日本語への拘りも縛りにはならない範囲に留まり、
英語詩も織り交ぜながら自然体で気持ちのよい音の追求へと向かう。
これは、ある意味確固たるスタイルが完成したことの自信の表れでもあり、
The Maytonesの名曲"MONEY WORRIES"をカバーしても、
そこにあるのは紛うことなき犬式のオリジナルなレベルミュージック。

全体を俯瞰すると、タイトル曲"diego express"を山頂に
レゲエ然とした曲の続く前半とギターの音も印象的なロック~ファンク色の強い後半
が力強い稜線を描き出している。

そして、物語は"意識の第三帝国FRESHへの序章"へ。
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by taku_yoshioka | 2011-05-27 23:59 | music

トベヨ ホラトベヨ 今 其処に在る 自由と真実(Life is Beatfull/犬式)

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犬式の1stフル・アルバムにして名盤。

前作ではレゲエの範疇を出ない曲作りだったが、
本作ではロックやファンク、ヒップホップも積極的に取り入れ、
よりヴァラエティ豊かになった楽曲と確かなメッセージがフリーキーに弾ける。

冒頭、静かでありつつも力強い朗読は
自由を希求したアメリカの詩人、ウォルト・ホイットマンの"「草の葉」第32節"より。
このトラックはアルバムの性格を示す非常にいい1曲目であると言える。
本作では三宅洋平のリリックはより扇情的になり、
レベル・ミュージックとしての強度を大きく増しているからだ。

先行リリースされ大きな話題となった"月桃ディスコ"などを挟んで、
ゲストボーカルとの絡みが楽しめる曲が続く。
BUNBUNとのお祭り騒ぎが炸裂するのは犬式には欠かせないフットボールもの、
"西へやってきた東のバムと西の南に居るホーボーのフリーキィなチャント"。
一転して、ゆったりとした曲調の"太陽の女"では、
有坂美香とKeycoを招いて緩く暖めてくる(それにしても贅沢なゲストの使い方)。

そして、"一番星狂う"を皮切りにキラーナンバーが立て続けに放たれる中盤は、
このアルバムのクライマックスと言っていいだろう。
曲調も含めて突き抜けるような勢いある"Life Is Beatful"と
ラップに近いスタイルで紡がれる"真冬のラスタファリズム"は
タイプこそ違えどどちらも間違いなく名曲だ。

最後を締めるのは夕暮れ時の海を思い起こさせるダビーな一曲"波浪々"。
高揚して心地よく疲れた身体と心に染み渡る。

さあ、ここに収められた分厚い音と言葉にアジテートされてしまおう。
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by taku_yoshioka | 2011-05-09 00:12 | music

月光に踊る葉族葉祭 悟りのリズムを求めて(月光に踊る/犬式)

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曲数こそ少ないものの、濃密に詰まった犬式の1stミニアルバム。
華やかなダンスホールレゲエとは違う、土臭いサウンドが特徴だ。

少し話が反れるかもしれないが「横浜レゲエ祭」の盛り上がりに象徴されるように、
日本のレゲエシーンはダンスホールレゲエが牽引してきた。
よって、当人(達)が意図するしないに関わらず、
生バンドスタイルのレゲエはカウンター/アングラ的な扱いを受ける
(DRY&HEAVY然り、AUDIO ACTIVE然り)。

この辺りの動きがHIPHOPと比較すると面白いところで、
アングラ寄りの作風がシーンを作り上げた日本語ラップの世界と
ドラヘビや犬式が交わったのはかなり自然な流れ。

そんな、ある種のカウンター的意味合いも持った犬式だが、
放たれるメッセージやアティチュードは至極真っ直ぐ。
屈強なビートと一体となって聴く者の心を昂らせる。

イントロの和太鼓に浮遊感のあるギターサウンドが絡み、
そこに「和」の趣を持った言霊を吐き出していく"レゲミドリ"は、
発表から8年を経た今も尚オンリーワンなスタイルの日本語レゲエだ。

一方、自身も高校時代サッカー部のエースだったという三宅洋平の
フットボ-ルへのこの上ない愛情を感じる"フットボールダヴ"では
ダミ声で詰め気味にフロウする部分があったりもして、
あえてベタなことをやっていたりもする(テーマとの折り合いなんだろうけど)。

そして、事実上のラストトラック"東京天使"。
東京に潜むブルースを歌ったこの曲は
最後にしっかりオチがついているのだが、
そのオチが却って東京に住む人間の心の寂しさを思わせて、いい。
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by taku_yoshioka | 2011-05-01 23:59 | music

Ok, it's the stylish century


by takuyoshioka

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