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Because I’m happy Clap along if you feel like that’s what you wanna do(Happy/Pharrell Williams)



ファレル・ウイリアムズの"Happy"のMVがちょっとした盛り上がりを見せた。

そもそもYouTubeでの再生回数が2億回に達するというモンスターチューンなのだが、
このタイミングでの反響の引き金として大きかったのは、日本版MVのリリースだろう。
流石NIGOのディレクションとでも言うべき出演者が揃い、
ファレルのファン以外にも届くだけのバリューのあるニュースとなっていた。

しかしながら、このMVの出来自体には賛否両論あり、
今ひとつさ故に一部ではかえって話題になったり、
オリジナル版が再評価されたりと、なかなか「残念」な反響も少なくない。




個人的には、見事なまでにマジックを失ってしまったなというのが正直な感想。
編集の問題か演者の問題か、リズム感は欠落してしまっているし、
肝心の演者も豪華なのかどうか微妙なところ。

オリジナルとの差別化が目的の一つだったであろう
ホワイトバックのスタジオでの撮影は、
街中を自由に踊りまわる奔放な印象との落差が大きく、
凡庸なMVのスタイルの一つに嵌ってしまう結果となった。

では、日本で制作された"Happy"のMVがどれも低調かというとそんなことはない。
中でも、特に魅力的だったのが沖縄版。

ファンメイドと思しきこの作品は、出演した沖縄の人々の性向も相まってか、
日常に溢れる「Happy」が町中から湧き立つような仕上がりに。
土地の雰囲気を伝えるという意味では、観光プロモーション映像としても相当優秀だ。




その他にも、NIGOに先駆けて制作されていた原宿版や、
自作の和訳も気合十分な神戸版、日本を代表するダンスと言えば…な徳島版など、
全国的に広がっている"Happy"の輪自体は面白い。
「恋チュン」に続く定番となるか。

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by taku_yoshioka | 2014-05-29 23:34 | music

うずく痛みこらえ、無意識の空へ、登ってゆく少しでもイメージの側へ(BOSSIZM/THA BLUE HERB)

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「針は変えたんだろうな?」

1曲目"THIS'98"のイントロにおいて突き刺すように発せられるこの一言目が鼓膜に飛び込んできた刹那、
当時高校生だった自分はラジカセの前で歌詞カードを持った状態で動けなくなり、
そのまま最後まで聴き切ったことは今でも忘れられない。
BOSS THE MCが繰り出す剃刀のようなラップを、一字一句逃さぬよう身構えて聴き入った——。

本作がリリースされた1999年当時、日本のヒップホップは本格的な夜明けを迎えようとしていた。
ターニングポイントであるさんピンCAMP以降、多様化と規模の拡大は進行し続け、
「J-RAP」とは異なる形でのメジャー化/全国化をいよいよ果たさんかとしていた時期である。
だが同時に、日本のヒップホップシーン=東京のシーンという様相が最も強かったタームでもあり、
露出やイベント出演なども含めて、本格的に活動するのであれば拠点を東京に置くのが本流だった。
そして、メジャー・レーベルとのディールを最も早くに掴んでいったアーティストの大半、
すなわちメインストリームで幅を利かせている面々のほとんどが東京組だったのだ。

そんな中、自主制作の盤を携えて、東京に真っ向から挑戦状を叩きつける刺客が北の大地から現れる。
その名はTHA BLUE HERB。彼らはときに攻撃性を剥き出しにし、ときに地元への愛を語り、
「対東京」のアティチュードを前面に押し出した。
リリックに度々出てくる「黙殺」という二字熟語は、
彼らが東京に対して感じていた疎外感・不信感を端的に表していたキーワードである。
また、インタビューでも「さんピンCAMPのビデオを観たがRINO以外は観るに耐えない」などの発言を残すなど、
挑発のターゲットにおいても徹底的に東京のアーティスト。
THA BLUE HERBの登場は即ち、日本のヒップホップ市場において絶対的な中心地であった東京が
初めて[※]正面攻撃の対象となった一大事件だったといえる。

(※東京を意識した地方からのアンサーと言う観点で、近い性質を持った作品には
 ILLMARIACHIが97年にドロップしたクラシック『THA MASTA BLUSTA』が挙げられる。
 ただ、こちらはあくまでもローカルへの愛着の延長線上に位置するところが強く、
 実際その後TOKONA-Xは地元の仲間達と一時代を築き上げることになる。)

BOSS THE MCがキックするラップは、攻撃的でスリリングで新しかった。
そして己の哲学を信じ切り、その遂行を徹底していた。
満たされぬプロップスと成功の象徴としてのジャパン・マネーへの執着、
絶対的なオリジナリティへの自負から来るセルフ・ボースティング、
麻の自生する北海道をレペゼンするガンジャ礼賛。
これらは、意外と東京のシーンでは明確に(もしくは端的に)は表現されていなかったトピックである。
もちろん、独特の世界観を持ち文学性すら覗かせるリリックの巧みさも忘れてはならない。
東京以外の地から萌芽した、さらに言えば東京以外の地でしか育まれることの無い、
全く新しい日本語ラップのスタイルだった。

そして、THA BLUE HERBの台頭は、同時期に頭角を現してきたShing02の活躍も合わせて、
日本語ラップにおけるアンダーグラウンド・シーンの本格的な幕開けも意味する。
言うまでもなく、(カウンターとしての)アンダーグラウンドという概念は、
その対義語となるオーバーグラウンドの存在なしには成立しない。
さんピンCAMP時点では日本語ラップ自体がマイナーだったために、
シーン自体は一枚岩となってポップ・チャートを仮想敵としており、
スタイルの違いこそあれど、指向性は比較的似通ったベクトルにあったように思う。

しかし、徐々にメジャー・シーンへと進出するアーティストが現れると、
日本語ラップシーンにおいてもオーバーグラウンドが成立。
結果、同業者がカウンターの対象たりえるようになり、2層化が進んでいく。
この潮流を(意図的であったか本能的であったかはさておき)敏感に察知した
THA BLUE HERBは北海道は札幌の地方都市から、そしてShing02は海外から、
つまりそれぞれ場所は違えど共通して「外側」から、
最大であり唯一であった中心地・東京に狙いを定めた。
共にある種の部外者であった両者が中央集権に対して起こしたこのクーデターは、
禁忌を犯す興奮もあってか、カルト的な人気とともに多くの支持者を集めることとなる。

※それにしても、BOSS THE MCは対立関係を浮かび上がらせるのが上手い。
 「境界線」を設定していくことで自らの立場を明確にし、
 挑戦者としての姿をリスナーに見せることで、大きな共感を呼ぶ。
 これは、その後のシングル"アンダーグラウンド VS アマチュア"や、
 "Road of the Underground"においても見られる手法だ。

さて、この1stアルバムがエポックメイキングな名盤であるということは疑いようがないが、
BOSS THE MCのラップもO.N.Oのビートもまだまだ荒削りで、洗練されているとは言いがたいのもまた事実。
だが、その歪さこそが緊張感を生み、吐き出す言葉に得体の知れない凄みを宿らせる。

一つの重要要素として数えられるのは、当時相当異質な部類だったBOSS THE MCのライミングのスキームだ。
キングギドラの名盤『空からの力』が押韻の方法論及び指針として王道となっていた中、
BOSS THE MCはこの不文律に対しても堂々と反旗を翻す。
小節の最後に必ずしも韻を配置せず(脚韻の意図的な排除)、母音も完全には一致させない押韻手法は、
その裏切りとアブノーマル感から独特の緊張感を生み出した。
(同時に、保守的なリスナーからは「韻を踏んでいない」との非難を受けることもあった。)

この距離感の取り方はO.N.Oのトラックにおいても同様であり、
ソウル〜ファンク〜ジャズの匂いを意図的にオミットした上ネタ使いに
時に不協和音スレスレのラインで響くストリングスの音色は、
東京のシーンの文脈やHIPHOPの流行からは断絶されていることを強くアピールした。
(強いて挙げるのであれば初期のRZAのビートあたりと質感・作風が近いか。)
後に、その断絶はエレクトロニカ方面への傾倒へと繋がり、
結果的にHIPHOPの枠内において確固たる独自性を勝ち得ることになる。

また、スクラッチを含めた「声ネタ」も独自の視点で選別。
過去の日本語ラップやヒップホップ・クラシックには手をつけず、
映画からのサンプリングやBOSS THE MCのバースを取り入れたこともまた、
独特かつある種の閉鎖的な(≒純血主義で意志の強い)印象を醸成した。
THA BLUE HERBが纏う劇画的なバイブスは、このサンプルソースに由る所も大きい。

「THA BLUE HERB以降」と称される程の強烈な影響をシーンに及ぼし、
長らくアンダー・グラウンドのロール・モデルとして君臨し続けるユニットのファースト・ストライク。
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by taku_yoshioka | 2013-04-29 18:18 | music

やさしい映画を見たあとには 君に一番早くに話したいんだ(水中の光/EGO-WRAPPIN')

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EGO-WRAPPIN'は挑戦し続けるアーティストである。
前作から2年半のスパンで発表された最新アルバムを聴き、そう再認識した。
チャレンジングでありながら地に足のついた、実に頼もしい一枚だ。

そんなEGO-WRAPPIN'の第8章『steal a person's heart』は、
昨年末の公演でも披露されたスロウ・バラード"水中の光"で静かに、しかし力強く幕を開ける。
既に発表されていたリリースツアーのメンバーからも察することが出来た通り、
本作では彼らのパブリック・イメージの一つにもなっているであろう
アッパーでファンキーなサイドを意図的に削ぎ落として精練。
結果、フロア・キラーと呼べるトラックは無いかもしれないが、
代わりに芯が強くてタフなミディアム・チューンが顔を揃える。

これまでになく明確なメッセージソングである"10万年後の君へ"では、
中納良恵が鉄腕アトムの"史上最強のロボット"をモチーフにしたラップを披露。
"女根の月"での初となる外部作詞者によるオリジナル詞の採用も、挑戦の一つとして数えられるだろう。
説明不要の名曲"色彩のブルース"をセルフオマージュするかのようなこの楽曲は、
そのままライブにおいても同様の役割を果たしてくれるはずだ。
ラスト・チューン"fine bitter"で大胆に取り入れられたストリングスも、
アルバムの流れを汲めば装飾過多な印象はなく、すんなりと聴くことができる。

本作の制作をきっかけに開かれた窓は、また新しい風を2人の創造の空間に呼び込んだ。
過去を捨てず、それでいて拘泥せず、歩み続ける限りEGO-WRAPPIN'の未来は明るい。
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by taku_yoshioka | 2013-04-16 00:56 | music

どうかこの歌が届きますように(あなたには/BASI)



一曲のスマッシュヒットがそのミュージシャン/プロデューサーへの期待を高め、
同時にその期待の幅を狭めてしまうということは往々にしてある。
良作だったからこそ「同じような曲/似たような曲」が求められるのだが、
その声に応えていくことは簡単ではない。

そういった意味で、BASIの"あなたには"でのEVISBEATSのプロダクションは特筆すべきものがある。
"ゆれる"や"いい時間"で与えたインパクトとイメージが作り出した期待感に対して、
真っ向から(そして軽やかに)返答するかのような最高級のメロウ・トラック。
しかも、ここまで的確でピンポイントな大衆性を盛り込みながら、
韻シストの音楽性を理解した曲展開やフレーズ使いも披露しているのだから、
もはやプロデュースの手腕に文句のつけようもない。

もちろん、このクオリティはBASIのラップとの相性自体が絶品であることが大前提。
親交の深さが楽曲においてもポジティブに現れ、
「阿吽の呼吸」でマッチした関西シーンの珠玉のコラボレーションだ。


(余談)
現在育児休暇中のEVISBEATSだが、年明けからブログにてライム形式の日記を掲載している。
2ndアルバムでは大半の楽曲を外部作詞者に委ねていたが、
自作では再び自らペンをとる作品が増えるのかもしれない。期待。
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by taku_yoshioka | 2013-02-12 23:59 | music

ただあなたと二人で行きたい ほら遠くまで行ける気するでしょ?(古墳へGO!/レキシ)

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恒例となっているジャケットの筆文字の力強さも増した円熟の3rd。
レキシが送る音楽絵巻は、さらにジャンルの幅を広げて百花繚乱の賑わいを見せる。

新機軸としてディスコ黄金時代のフレイバーを強く押し出した"大奥〜ラビリンス〜"や
"武士ワンダーランド"が今後のライブの定番曲になることは間違いないだろう。
(良い意味で)史上最悪のレキシネームを持つ齋藤摩羅衛門を招いた"姫君Shake!"は、
オールド・ロックン・ロールのリズムがフレッシュで楽しいアッパー・チューン。
同時に、前作までの流れを汲む"恋に落ち武者"や"古墳へGO!"もしっかり抑える抜かりなさ。
また"ハニワニハ"は満を持してとも言うべき民謡調の一曲に仕上がった。
ラストを飾る"墾田永年私財法"では音楽史上幾度となく歌われてきた「永遠の愛」を、
対象を恋人から水田に変えて荘厳なメロディーに乗せて歌い上げる。

正直に言うと、本作の発表に対してそこまで期待はしていなかった。
池田貴史の音楽性が十分に表現された過去2作品に満足し切っていたこともあるし、
ライブ・パフォーマンスが抜群に良いアーティストであるが故に、
音源への期待感は相対的に低くなっていたこともある。
そこにきてこの完成度。ここからこそが真のスタートであり、真骨頂なのではと思わされてしまう。

元々はSUPER BUTTER DOGのライブ中の余興としてスタートしたプロジェクトだが、
もはや立派な「本丸」として多くの人が集まるランドマークになった。
聞くところによると、レキシネームを求めるアーティストも後を絶たないとか。
まさかの大物入りも、もはや「まさか」ではないところまで来ている。
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by taku_yoshioka | 2013-02-06 22:06 | music

またあなたに逢えるのを楽しみに待って さよなら(透明人間/東京事変)

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東京事変の最終航海の模様を余さず収録した映像作品。

まず、幸運にも当日その場に居合わせた者の一人としての感想としては、
武道館に渦巻いていたパワーやライブの魅力は間違いなく封じ込められていることを記しておきたい。
こんなにも気持ちよく追体験が出来るとは思わなかった。
きっとDVD/BDでこのライブを初めて楽しむ人も、同じ感覚を共有できるはずだ。

ステージ上の5人を始めとして、その前後を彩ったオーケストラにダンサー、
「同乗者」となった観客、グランドフィナーレの遂行を影から支えた各種スタッフ、
さらには会場に駆けつけることの出来なかったファンまでを含めた、
全員の思いが一つの到達点に向かって集束していく圧倒的なまでの一体感。
別れの湿っぽさを感じさせず、力強く「さらばだ!」と言い放ったあの夜の雰囲気は何一つ損なわれていない。

そして、このツアーのために揃えられた衣装や、大きく展開したビジョンとそこに流れる映像等、
最後のライブで出し尽くされた演出も数台のカメラで抜かりなく記録。
どこを見ていても楽しめるような趣向を凝らしたステージであったことを伝えるべく、
スピーディーに切り替わる映像が細部までに至る全ての見せ場/見所を抑えている。
若干情報過多気味な編集(※)ではあるが、実際この日の出来事はとてもすっきりと「処理」出来るものではなかった。

個人的なハイライトは、やはりラストチューンの"透明人間"。
活動の軌跡を締めくくるに相応しい高らかな「さよなら」が耳に残る。

有段者集団のパーフェクトな幕引きをご賞味あれ。


(※編集について)
落ち着いてじっくり観るという視点からは、賛否両論があると思う。
かなり短い間隔で次から次に切り替わってしまうため、
残念ながら一人の表情や動きを集中してみることは出来ない。
引きと寄りの取捨選択も疑問が残らないといえば嘘になる。
一方で、徹頭徹尾演出への心配りが行き届いた濃いライブだったために、
会場ではそれなりに「目移り」しながら観ていたのも事実なので、
ある種気もそぞろになってしまうのもリアルかもしれない。ここは好みの分かれるところ。
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by taku_yoshioka | 2013-01-22 00:42 | music

のぼっても またくだるだけの坂 駅へと急ぐの(へび坂/メレンゲ)



このへび坂は君ん家につながる坂
名前以上に僕はこの坂道が好きだった

このへび坂は君ん家につながる坂
見た目以上に僕をこの坂は複雑にする

走っては歩いた帰りの道
ステレオで交差するキミの影 駅へと急ぐの
キミは夕陽に溶けて消えた

このへび坂は君ん家につながる坂
なんだか恥ずかしいからもう二度と通らない坂

走っては歩いた帰りの道
のぼっても またくだるだけの坂 駅へと急ぐの
キミは夕陽に溶けて消えた

このへび坂は君ん家につながる坂
見た目以上に僕をこの坂は複雑にする



あけましておめでとうございます。
巳年の2013年がスタート。

蛇のようにしなやかに、ときに狡猾に、生きていきたいと思います。
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by taku_yoshioka | 2013-01-01 16:51 | music

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寡聞にして今更ながら知ったのだが、
YouTubeで展開されているEpic Rap Battles of Historyが面白い。

2010年の9月にスタートしたこの企画は、
Peter ShukoffとLloyd Ahlquistという2人のコメディアン/ミュージシャンが、
様々な有名人に扮して物真似をしながらMCバトルをし、
その勝者をに対して視聴者が投票するコンテンツだ。
有名人を題材にハイクオリティでギリギリの悪ふざけをするという意味で、
MTVの名作クレイアニメ「セレブリティ・デスマッチ」と発想は近いかもしれない。

とにかく好き放題やっているものだから、
これまでのカードはどれもがドリームマッチというべき豪華さ(と馬鹿らしさ)。
ダース・ベイダーvsヒットラーの「支配者対決」に、アインシュタインvsホーキングの「科学者対決」。
ジャスティン・ビーバーvsベートーベンの新旧「カリスマミュージシャン対決」もある。
ただ、これらはまだ括りが理解できる範疇のもので、マリオ兄弟vsライト兄弟の「兄弟タッグマッチ」は、
時代から虚構性まで全てを飛び越えたなんでもありの極みだ。
(しかし、それを上手くまとめあげているのは見事。)

他には、この手の企画ならではのタイムリーな人選もあり、
今年10月の大統領選後にはオバマvsロムニーの顔合わせが実現。
既に勝負は決したはずの2人が、再び舌戦を繰り広げた。
また、クリスマス前にはサンタクロースvsモーセのカードが開催。
もはや「ヒゲのおじいさん対決」でしかない悪のりっぷりは、
たしなめる気さえ起こさせない清々しさがある。

完全な「後乗り組」だが、これから追いかけていきたい。


(余談)
このコンテンツの成立は、「MCバトル」が一つのエンターテイメントとして
広く認知されているアメリカの文化的地盤の表れでもある。
映画「8マイル」を例に挙げるまでもなく、HIPHOP文化の一要素として、
ラップでバトルすることが浸透しているからこそできる楽しみ方だ。
同様の企画を日本で実施するとなると、演じ手側よりも受け手側のリテラシーの違いで、
ラップの中身(=なりきるリリックの巧緻さ)を評価しての投票とまでは至らない気がする。
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by taku_yoshioka | 2012-12-26 23:50 | music

Show the world we riders and won't take it(Get No Better/Clear Soul Forces)



2012年も止まらなかったフリー・ダウンロードの潮流。
個人的にチェックした中で特に印象に残ったのがClear Soul Forcesだった。

このデトロイト出身の4人組がドロップしたフリーLPは、下手な売り物の完成度を軽く凌駕。
特にKanKickプロデュースの"Get No Better"の出来が抜群で、
フリー・ダウンロード時代のクラシックとしても良いのではないだろうか。
全体的にレトロなフィルターがかったPVの雰囲気も良い。
さらにファッションもクールなのだから文句なしだ。

(※追記)
現在確認したところ"Get No Better"を含む3曲が
当初リリースされた内容から抜かれた状態でアップされているようだった。
今後のフィジカルリリースの布石か。
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by taku_yoshioka | 2012-12-14 23:59 | music

息苦しいくらいいっぱいにしてしまいたい。キミまみれになりたい。(コレクター/ハートバザール)



キミの目。
歩き方。
しゃべり方。
くちぐせ。
それから それから キミからあふれだす全て。
全ての醜いモノ。

キミの髪。
絹糸みたいなキミの髪。
部屋中いっぱいのタバコの煙りもちょうだい。
全部ボクにちょうだい。

友情の押しつけや 恋愛のこじつけは ボクには全く無用なモノだよ。
キミを集める事だけがボクの喜び。

この部屋をキミでいっぱいにしてしまいたい。キミだらけにしたい。
息苦しいくらいいっぱいにしてしまいたい。キミまみれになりたい。
キミに埋もれて暮らしたい。それだけさ。

キミの手。
指先。
左のはしっこをとがらせたくちもと。
シルバーのごついリングの人差し指もちょうだい。

この部屋をキミでいっぱいにしてしまいたい。キミだらけにしたい。
息苦しいくらいいっぱいにしてしまいたい。キミまみれになりたい。
キミに埋もれて暮らしたい。それだけさ。
キミのコレクション。

キミの事がスキだとか そんなのは後回しでいい。

この部屋をキミでいっぱいにしてしまいたい。キミだらけにしたい。
うんざりする程いっぱいにしてしまいたい。キミだらけにしたい。
息苦しいくらいいっぱいにしてしまいたい。キミまみれになりたい。
キミに埋もれたいよ。キミにまみれたいよ。
みんなボクにちょうだい キミを。



結論から言えば、最高のラブソングだと思う。
発表から時間が経ち、解散後のメンバーの音楽活動の状況も分からなくなった今、
これからこの歌に出会わない人が少なくないであろうことがあまりにも惜しい。

恋人に対する極端なまでの愛情が生み出す過剰な所有欲は、
あまりにも純粋でセルフィッシュ。(今で言うメンヘラ〜ヤンデレの系譜か。)
客観視をすることも平衡を保つことも出来ない一途な愛情が美しい。

(ちなみに、個人的にはこの曲も自分にとっての「コレクション」だと思っています。)

[補足]
より歌詞が生々しいインディーズ版はここで試聴可能。
実は、どちらかと言うまでもなくインディーズ版の方が好み。
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by taku_yoshioka | 2012-12-08 23:20 | music

Ok, it's the stylish century


by takuyoshioka

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