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次世代を担うことが嘱望される気鋭の漫画家・西村ツチカの第1作品集。

収録された短編は作品ごとに挑戦の形跡が見受けられ、画風も様々。
一方で、日常を描きつつ異物を混入させてファンタジーとして昇華し、
かと思えば唐突にリアルな感情を突きつける展開は共通している。
読み手に生まれるであろうやり場の無い気持ちを予見した上で、
全くついていない決着を丸く収まったかに思わせる「強制終了」が生むのは独特の余韻。

また、ロリコンやのぞき趣味といった嗜好・性癖の反映も一貫しており、
あくまでもネタであることを強く喧伝するかのような描き方は、
かえって筆者の病状が深刻であることを想像させる。
雑誌未掲載作品の"ヒロジが泣いても笑っても"においては、
某大御所ロックバンドのボーカルの名前を借りた宮本浩次なる女の子が主人公で、
その発想から分かるこじらせ方(≒心の闇)は深く尊い。

一つとして小奇麗にまとまった話がなかった点は、
大きな魅力として素直に受け入れられるべきだと思う。
"ピューリッツァ賞"のようなエピソードを作品にしてしまう趣味の悪さは、
彼が一人のアーティストたる姿勢の表出として何一つ間違いがない。
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by taku_yoshioka | 2013-06-14 23:30 | comic

Ok, it's the stylish century


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