やさしい映画を見たあとには 君に一番早くに話したいんだ(水中の光/EGO-WRAPPIN')

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EGO-WRAPPIN'は挑戦し続けるアーティストである。
前作から2年半のスパンで発表された最新アルバムを聴き、そう再認識した。
チャレンジングでありながら地に足のついた、実に頼もしい一枚だ。

そんなEGO-WRAPPIN'の第8章『steal a person's heart』は、
昨年末の公演でも披露されたスロウ・バラード"水中の光"で静かに、しかし力強く幕を開ける。
既に発表されていたリリースツアーのメンバーからも察することが出来た通り、
本作では彼らのパブリック・イメージの一つにもなっているであろう
アッパーでファンキーなサイドを意図的に削ぎ落として精練。
結果、フロア・キラーと呼べるトラックは無いかもしれないが、
代わりに芯が強くてタフなミディアム・チューンが顔を揃える。

これまでになく明確なメッセージソングである"10万年後の君へ"では、
中納良恵が鉄腕アトムの"史上最強のロボット"をモチーフにしたラップを披露。
"女根の月"での初となる外部作詞者によるオリジナル詞の採用も、挑戦の一つとして数えられるだろう。
説明不要の名曲"色彩のブルース"をセルフオマージュするかのようなこの楽曲は、
そのままライブにおいても同様の役割を果たしてくれるはずだ。
ラスト・チューン"fine bitter"で大胆に取り入れられたストリングスも、
アルバムの流れを汲めば装飾過多な印象はなく、すんなりと聴くことができる。

本作の制作をきっかけに開かれた窓は、また新しい風を2人の創造の空間に呼び込んだ。
過去を捨てず、それでいて拘泥せず、歩み続ける限りEGO-WRAPPIN'の未来は明るい。
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by taku_yoshioka | 2013-04-16 00:56 | music

Ok, it's the stylish century


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