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galaxy in the groove

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樫高の歴史に残る甲子園の初試合の相手は、名将・テラモン率いる大阪杏蔭高校。
その校名からプロへの輩出率、48本塁打を打っている大柄な体躯の4番・権上など、
東横に引き続き名門常連強豪校がモデルだ。
(ただ、その4番打者の性質は本物と大いに異なってはいるが。)

そのテラモン、杏蔭ベンチに目配せをする七嶋にも即座に気付く。
これは、甲子園以前に対戦したチームの監督にはなかった鋭さで、
21世紀枠の出場校の選手であろうと奢ることなく超一流だと認めるのは流石の慧眼。
そのあたり、テラモンも超一流の監督ということになるのだろう。

さて、試合はと言うと、初回の1点以降は緊迫した0行進。
よく「両エースの好投もあり〜」などとされる展開だが、
この淡々とした試合運びこそがテラモンの狙いなのである。

分水嶺となったのは6回表の樫高の守備、2死満塁から飛び出したファインプレー。
ここで甲子園のボルテージは最高潮に達し、劇場化した球場は宇宙空間と化す。
試合開始前から仕掛け続けていた七嶋の「演出」が花開いた瞬間だ。

この勢いに乗じた樫高は、9番打者のヒットで反撃の狼煙を上げる。
傾き始めた潮流を掴むことができるのか、それともテラモンの手腕によって防がれてしまうのか。
by taku_yoshioka | 2012-04-16 01:03 | comic

Ok, it's the stylish century


by takuyoshioka