The Girl and The Boy Who Leapt Through Time
今日マチ子にとって、単行本ではおそらく初となるSF短編。
本作では、彼女が得意としているリリカルな表現だったり
セクシュアルな仕草の切り取りだったりはあまりなく、比較的淡々と物語は進んでいく。
キャラクターの描写に重点が置かれているという言い方も出来るかもしれない。
そんな中、タイムスリップのトリガーがグレープフルーツというのは、
らしくていいかなと思う("センネン画報"ブログのURLも「juicyfruit」だし)。
瑞々しさや甘酸っぱさのモチーフとしてぴったりだ。
単なる一アイテムとは言え、この物語の中ではなかなかに多弁。
冒頭でSF短編と書きはしたが、
いわゆるSF物としての面白さや真新しさはないので過度な期待はなさらぬよう。
(今日マチ子ファンにそんな人はいないと思うけど。)
構えず読んで、構えず楽しむべし。
by taku_yoshioka
| 2011-09-16 00:04
| comic